【まとめ】シャア・クワトロ搭乗の専用機・モビルスーツ・モビルアーマー一覧

多くのシリーズと魅力的なキャラクターが生まれたいまでも、ガンダムを語るのに欠かせないのが初代ライバルシャア・アズナブルの存在。

逆襲のシャアでアムロとの因縁に決着がついてから数十年経ったいまでもその存在感は色褪せません。

仮面からグラサンノースリーブを経てシャア総帥にいたるまで、シャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンが搭乗した機体をまとめました。

全15機、そのほとんどがシャア専用機

ザクⅠ MS-05 シャア・アズナブル機(旧ザク)

ORIGINで描かれた月面のスミス海の戦いでシャアが搭乗した旧ザクシャア初めての専用機です。型番はMS-05止まりでいわゆるA型なのかB型なのかちょっと不明。

青い巨星ランバ・ラルや黒い三連星が地球連邦軍のガンキャノンと戦っている間に、ちゃっかりマンのシャア一人で任務を果たした機体です。

後述するMS-05S型との区別のためかシャア専用機とは言わず、単にシャア・アズナブル機と呼称されます。

シャアは「暁の蜂起」以降、赤をパーソナルカラーとしており、旧ザクの頃からすでに赤い機体に乗っていた模様。なおピンクではない。

旧ザクらしく左肩の肩スパイクや右肩のL字シールドがありません。格闘させたら強そう。スミス海の戦いでは右手にザクマシンガン、左手にシールドを装備。

シャア専用旧ザク MS-05S(ザクⅠ)

旧ザクとザクIIの過渡期ともいえる機体で、旧ザクにザクIIと同じ左肩の肩スパイクと右肩のL字シールドを装備。

ぱっと見はほぼザクIIに見えますが、頭部や胸部の形状が普通に旧ザク。

ザクII MS-06C 耐核仕様

南極条約で核兵器の使用が禁止されるより以前、ジオンが運用していた核バズーカザク

有視界戦での核バスーカ使用を前提にしており、パイロットと機体保護のため耐核用装甲が施されています。

ザクレベルの数でGP02 サイサリスが迫ってくるとか恐怖でしかない。

C型から不要になった耐核装甲を省いたのがF型。

シャアがルウム戦役で艦艇を沈めまくり手柄を立てたのはシャアの類まれなる実力にくわえ、核バズーカの威力あってといえるでしょう。

ORIGINでは初期生産型のザクとしてMS-06Cが登場しますが、同じく耐核装備なのかは不明。

シャア専用ザクII MS-06S

ガンダム本編でも出てきた3倍早いアレ。いわゆるシャアザクといえばコレ。全体的におピンク。

確かに装甲を薄くするなど機動力よりのチューンナップされていますが、本当に通常のザクの3倍の速度が出るスペックなわけではありません。

スペック上での数値でいえばせいぜい1.3倍程度説をどこかで聞いたような。兵器として考えれば1.3倍でも十分すごいけど。

実際に3倍の働きができたのは、シャアが常人には耐えられないGに耐えられるうえ、ニュータイプ能力による先読みによりほぼノーブレーキで加速し続けられたおかげとされています。

逆にいえば一般兵がザクの性能をうまく引き出せてなかっただけ。シャアがいちばんザクをうまく扱えるんだ!

ほか、移動速度ザクの3倍のペースでサラミスやマゼランを沈めたとか諸説あり。

なお、劇中で登場するのは指揮官用であるS型を赤くしたシャア専用機であり、S型=シャア専用機ではない点に留意。

S型最大の特徴は通信機能を強化するための角。指揮官だもんね、通信できないと。ミノフスキー粒子下で役に立つのかって気がするけど。

SはシャアのSじゃないよ、シャアはCharだよ。シャーってくるからシャアだよ(富野監督談)。

シャア専用ズゴック MSM-07S

ジャブロー潜入で使用したシャア専用の赤いズゴック。全体的におピンク。

潜入作戦で赤い機体って……宇宙ならともかく地上で。

シャーってきてジムを腹パンワンパンで倒す衝撃的なデビューシーンが印象的ですが、すでに青い巨星、黒い三連星との死闘を潜り抜け成長したアフロのガンダムによって軽く撃退されてます。

水陸両用ならではの水冷式冷却システムのおかげでビーム兵器を装備できていますが、機体スペック的にはまだまだガンダムの領域には遠いモビルスーツです。

シャア専用ゲルググ

なかなか機体に恵まれないシャアのために用意された先行量産型のゲルググ。全体的におピ(略)。

ジオン軍の新たな主力モビルスーツとして、ガンダム並の性能とビームライフルにビームナギナタと、これまでとは一線を画す性能を持つモビルスーツ。ドムとは違うのだよ、ドムとは!

ようやくシャアにもガンダムに並ぶ性能のモビルスーツが配備された……

と思いきや、最強ニュータイプ アムロの成長、ガンダムへのマグネットコーティング実装により大幅パワーアップされており、戦果は散々。

シャアもね、アムロ相手でなければもっと手柄を立てられただろうに。

ジオング MSN-02

みんな大好き、足なんか飾りこと巨大モビルスーツ ジオング

完成すればサイコガンダムのような巨大モビルスーツとして設計されていましたが、ア・バオア・クーでの最終決戦に間に合わず、脚がないままシャアに配備されることに。

あんなものは飾りなんです。

スペックではガンダムを圧倒できていたはずなのに、全盛期ともされるファーストガンダム末期の覚醒アムロとは相討ちがせいいっぱいでした。スペックでは圧倒してるはずなのに!

(実際には無人のガンダムと差し違えているので実質負け)

アムロ半端ないってもぉー! アイツ半端ないって!

指ビームの間めっちゃすり抜けてくるんだもの。半端ねえって!

格闘戦が得意なシャアなのに、白兵戦用の兵装を積んでいなかったのが本当に残念。

といっても、ジオングのテスト機であるサイコミュ試験型ザクの活躍を見る限り、あの手で捕まえた時点で勝ちみたいなものなんですけど。

シャア専用リックドム MS-09RS

小説版 機動戦士ガンダムで登場するシャア専用の赤いドム。後付けでRS型と設定されました。

実質、小説版に登場しないゲルググの代わりとして登場。なんとビームバズーカを装備しています。

ドムは目眩しビームしか使えないはずなのにどうやって……

キャスバル専用ガンダム RX-78 / C.A

ifストーリーのみで存在する赤いガンダム。さすがシャア専用、赤い。

正確にはシャア専用ではなくキャスバル専用。

ゲーム ギレンの野望のifストーリーで「キャスバル・レム・ダイクン」を名乗って一年戦争に参戦した際に乗る機体だから、キャスバル専用。間違えてはいけない。

そういえばギレンの野望の特典としてキャスバル専用ガンダムのプラモが付属していたような。なぜかうちに組み立て途中の奴がある。私は組み立ててない。

誰や勝手に手つけたやつ!

リック・ディアス MSA-099 / RMS-99

シャアが「クワトロ大尉」として地球連邦軍に潜伏し、エゥーゴに所属して搭乗した機体、リック・ディアス。なお潜伏のための変装は赤いノースリーブとグラサン。痛い。

エゥーゴがアナハイムに開発させた新世代モビルスーツで、ガンダリウムγ合金を使用しており、当初はγガンダムとして開発されています。

アナハイムに取り込まれたジオンの技術がふんだんに使われており、ジオンの意匠が強く見られます。

もともとは黒が通常カラーで、赤いのはクワトロ専用機。つまりクワトロが乗っていた赤いリック・ディアスは、ある意味シャア専用ガンダム。

そういう意味では唯一シャアが搭乗したガンダムとも言えると同時に、アムロとシャアが共通して乗った唯一の機体でもあります。

のちにエゥーゴ内で「俺のディアスも赤がいい!」とクワトロ機カラーリングが人気になり、通常カラーとして採用されたとか。ほか、当初ゲリラ的に活動していたため目立たないカラーリングだったのを、本格的な戦争になったため味方に撃たれないよう目立つ色にしたともされています。

実際にクワトロが百式乗るまではほかと区別しやすいように赤にしていただけな気がしないでもない。

で、その後は一般機が黒だとアニメの絵面的に映えないよね、ってことで赤にしたとか?

クワトロがリック・ディアス乗ってなければ区別つきますし。

百式 MSN-100 / MSN-00100

みんな大好き元祖きんいろモザイク、もとい金色モビルスーツ 百式

設計の完成度は高く、シミュレーション上では非常に高い性能を誇ったデルタガンダム……の、妥協の産物。

残念ながら当初設計していたデルタガンダムの変形機構のため機体強度に欠陥があり、完成させることはできませんでした。高い完成度とは。

そのため、変形機構をオミットしたのが本機 百式です。背中の独特なバインダーはその名残です。といってもジオングの脚みたいに飾りではなく、AMBAC用の義肢として機能します。

独特は金色の機体色は特殊な対ビームコーティングを施したため。直撃でなければビームを弾くことができた模様。といってもビームが直撃するとコーティングごと蒸発してしまい耐えられません。

さすがシャア、ミリの単位で避けるから、かすったビームを処理してほしかったんでしょうね。いずれにしても直撃はしない自信があってのことだと思えばすごい。

Zガンダム終盤で手足もがれてたけど。デルタガンダムとして完成していれば少しは結果が変わっていたのだろうか。

ゼロ・ジ・アール AMA-00GR

マンガ 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像でシャアが搭乗したモビルアーマー

その名の通り、のちのノイエ・ジールやα・アジールの原型となった機体です。

もともとは一年戦争時にドズルがシャア専用の機体として開発させていたものでしたが、ガルマ戦死でドズルが激怒、シャアの左遷に伴い開発は頓挫していました。

その後、アクシズで建造されることに。

本来、機体はIフィールドにものを言わせて被弾を気にせず自動操縦とし、パイロットは火器管制のみに専念するコンセプトでした。

いやそこはビグザムみたいに複座式でよくない?

ちなみにシャアは一人で機体操縦も火器管制もこなしてみせました。

なおシャア的には巨大さのために機動性と運動性を犠牲になった点が気に入らず、作中何度も文句を垂れていたのが印象的。シャア専用に開発したのに……

ノイエ・ジール2 AMA-002S

ガンダムシミュレーションゲーム Gジェネレーションやギレンの野望に登場するノイエ・ジールの後継機。シャアの乗機らしく赤い。

全体的にはノイエ・ジールの構造を引き継ぎながらも、各所がカクカクトゲトゲした印象。少し配色変えたらコードギアスに出られそう。

ノイエ・ジールのニュータイプ専用機として開発する予定でしたが、生産コストがかかりすぎることやパイロットがいないことから建造自体が見送られることに。

シャアがハマーンと仲違いして地球行っちゃうから……

しかしゼロ・ジ・アールのときは普通のモビルスーツがいいとさんざん文句言ってたのに、どういう風の吹き回しだろうか。

サザビー MSN-04

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアでシャアが搭乗した専用モビルスーツ サザビー。おピンクじゃなくてちゃんと赤い機体です。

真っ赤な機体にファンネル、ビームショットガン、高い機動性と運動性など、シャアの理想が詰まったザ・普通コンセプトのモビルスーツです。

アムロにサイコフレームのアイデアで勝っていたのに、「対等の条件で戦いたい」などとエゴ丸出しにしたせいでνガンダムに負けることに。

フィンファンネルのアイデアで負けてんじゃねーか。

作中、作画ミスにより脱出ポッドとなったコックピットを巨大に描いてしまったために「サザビーは超巨大」とネタにされることになった可哀想な機体。脱出ポッドをもとに計算すると70メートルぐらいあるらしい。

ビームバリア+ミノフスキークラフト搭載のためにデカいことで有名なΞガンダムですら30メートルなので、そn

ナイチンゲール MSN-04II

ナイチンゲールは小説版 逆襲のシャアでシャアがサザビーの代わりに搭乗したモビルスーツ。

(正確には逆襲のシャアの初期ボツ脚本を小説化した機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン)

独特なシルエットが特徴的な大型でマッシブな下半身デブ。いってしまえばサザビーよりもザメルとかジ・Oに近いデザイン。それでいてシャアの機体らしく、全身のスラスターにより機動力もGOOD。

武装は大型のメガビームライフル、腹部メガ粒子砲など基本的にはサザビーと同じです。しかしビームサーベルを持てる隠し腕をもち、ファンネルもα・アジールのものを小型化したものでサザビーのそれよりも強力。

すごく好きな機体。私はサザビーのデザインがあまりに普通すぎたので、ナイチンゲールのようにトンガったコンセプトはすごく好き。シャア自身はどちらかといえばサザビーの方が好きそうだけど。

ナイチンゲールってジ・Oとキュベレイと混ぜた感じのコンセプトなんですよね。だってデカい! 高出力! 隠し腕! とか完全にジ・Oだし、ファンネルとかキュベレイだし……

勝手な考察ですけど、ナイチンゲールはシャアのトラウマの産物だと思っています。Zガンダム時代に百式でジ・O、キュベレイと戦ってボロクソにされたのがよほどこたえたのかなって。

その辺のお話は別途まとめていますので、コチラのリンクからどうぞ。

まとめ:シャア・アズナブルが乗ったモビルスーツ一覧

主人公であるアムロに比べると機体乗り換え多いですね。特にファースト。ある意味やられ役なので仕方がないのですが。

その点、百式では「そんなモビルスーツ」呼ばわりされながら最終決戦までよくがんばりましたよね。

「そんなモビルスーツ」呼ばわりされた悔しさを知っていたからこそ、情けないモビルスーツにしか乗れないアムロにサイコフレームあげちゃったりしたんだろうなぁ。

それが死亡フラグとも知らずに。